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“酒と深夜ラジオとロックンロール”~その後編13(合コン物語Part2)

23時以降の勝負の時間帯、18歳の僕は、その年代にありがちな自意識過剰でプライドばかり高くそのくせ傷つきやすいという特徴を当然のごとくに兼ね揃えていたので、うまく次の店に誘ったり、強引に迫ったりなどはできず、とにかくこの自然な流れで終電を逃してくれたら最高だ!と心で願いながら、そんなことを微塵も考えていない余裕なフリをかまして、ただただ必死にトークを続けました。
脳みそフル回転でとにかく“間を開けない”を心がけ彼女に時計を見るスキを与えないほどのスピード&パワー、且つ余裕のフリもかましながらしゃべり続けました。トイレに行きたいのも我慢して脂汗をかきながら余裕の笑顔で話し続けました。

目標到達時間は1時です。このラインを過ぎればもはや何人たりとも終電はない!はずです。
心の中では“おぉー0時越えたーー”とか“ついに0時半!これはイケる!”とか“よっしゃー!0時45分!もうほぼ大丈夫だ!”とか悶絶しながら耐えに耐え、1時到達直後にトイレに駆け込みました。。

トイレの中ではこの後のシュミレーションを何パターンか想定し、それぞれのパターンでの最高のセリフ・手順も頭に叩き込み、
意気揚々と満面の笑顔でトイレから戻りました。そして酒をもう一杯注文しようとした瞬間、

『あ、私このあと友達の家泊めてもらうから、そろそろ帰らなくちゃなの。ごめんねー』

というシュミレーション外の一言でなすすべなく一気にシャットダウンというか強制終了。
本日のデートは幕を閉じました。。。

『しかしこういう終わり方もあるんだな~そうとも知らず必死こいてた俺はアホだけど嫌いじゃないな~』
終電逃して一人歩いて帰るという悲しい帰り道なのに、不思議と僕は笑顔でした。
全体的にスムーズに動けて、ウケるネタ・ウケないネタの確認ができた。
リアルな女子の表情の変化をいろいろ確認でき、いうべき言葉・いわざるべき言葉の確認もできた。
“相手の立場に立つ”という部分もまだまだだろうけど意識はできた。
次はもっとうまくやれるだろう。

“朝まで”のミッションは達成できなかったが、
数か月前まで群馬の山奥で、高校生なのに行くとこもなく家にいたくもなく、
両親や教師や周りの人々の“楽しむより安定”に奔走する姿、本質から目を背け綺麗事ばかり言う世界に絶望し、
“酒と深夜ラジオとロックンロール”にのみ希望の光を見て、
その絶望の世界から逃避するように川に行って、ビールを飲み、魚をモリで突いていた、
“もの言わぬ魚”としか対峙してこなかった自分からしたら上出来であろう。

次回の自分、この調子で経験値を上げて進む未来の自分が楽しみだ。
人と会話する(人と対峙する)というのは本当に刺激的で楽しい。
東京にはいろんな考えを持つ人が無数にいて多様な価値観に触れられる。
その中で“いろんな経験値を持つ人の心をつかむ”というゲームは難しいだけに刺激たっぷり・やりがいたっぷりで最高に楽しい。
これこそ待ち望んでいた日々、待ち望んでいた人生だ。
その本当の人生は今から始まる。
これからは自分の価値観で、“自分のモノサシ”を使って、いろんな場所でいろんな人と対峙していこう。
常識という剣をかざして自由を奪おうとする多数派の巨大な圧力は、“楽しんでやる!”という盾(意志)でガシガシ跳ね除けてやる。
幸か不幸かせっかくこの人生という“ゲーム”に放り込まれたのだから、ゲームオーバーまではゲームを堪能しまくってやろうではないか。

こんなことをあれこれニヤニヤしながら考えて歩いていたら、10駅分くらいを軽々と歩きつくし、
まばゆい朝日とともに自分のアパートに到着していたのであった。
つづく

(これは実話を基に脚色した物語です)

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Author:ZASSI CAFE OWNER
脱サラして代官山にカフェ開業し、もっと気楽に自由に生きたいと高田馬場に移転。より刺激的で楽しめる次の一手を模索中
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